ドクターズ・コラム

2018.03.04 / ドクターズコラムについて, 無痛分娩

当院の職員の出産がありました!

院長の吉冨です。先月、当院の職員が無事にお産になりました。お互いのことを知っている者同士、お産のことを良く知っている者同士のはずなのですが、やはりなかなか理想通りにお産は進みません。それでも何とか無事にお産できたことを心より喜び合えたことは幸せなことでした。本人の承諾が得られたので報告します。

妊娠してお母さんになることを望んでたのに、いざ妊娠したら本当に私がお母さんになれるんだろうかと戸惑った時もあって悪阻を体験して初めて胎動を感じた日は忘れないし

当たり前ながら自分の体の中で本当に育ってるんだって再確認しました笑

胎動を感じるたびに「僕もいるよ!」って言われてる気がして心強かったです😂

出産を通して、出産は命懸けっていう言葉の意味を身をもって感じましたし、自分の腕で赤ちゃんを抱くことができて、そして旦那さんに抱かせることができて、もうこれ以上のものはないなという感じでした!

妊娠出産は奇跡の連続で、この子を授かって無事出産出来てほんとに幸せです!

そして無痛はあの限界の時に使ったから尚更すごさ実感しました!チュービングして陣痛5回我慢したらそのあとは痛み無くなって爆睡。産む時陣痛はしっかりわかるくらいで頭が下がってる間隔もしっかり味わえました👏

 

当院では職員の方々が、自院である“あまがせ産婦人科”で妊婦健診・出産をされます。また、多くの医療従事者の方々が妊娠・出産で通院されているのも当院の特徴のように思います。通常であれば普段聞かれないようなマニアックな質問や内情を知った者にしかわからない要望などもあり、我々としてもいつもとは少し違う雰囲気での出産となることが多いです。とはいえ、常日頃から身内の出産だと思い管理しているため、基本的なスタンスは全く変わらずに出産に立ち会っています。

そんな中で今回は自然に陣痛が発来し、いよいよお産が始まると言うことで、早朝より入院となりました。本人と仲の良い助産師がたまたま休日であったため、友人のよしみでお産になるまで助産師としてついてもらいました。子宮口が3㎝ほどになって陣痛が強くなりましたが、なかなか分娩は進まず、でも痛みはピークを超えてしまい、急遽無痛分娩に切り替えることとしました。分娩がなかなか進まない中での無痛分娩はそのまま分娩が停滞してしまう場合と、急に分娩が進んでくる場合があります。急に分娩が進むパターンとしては、痛みが強く、力が異常に入ってしまい、子宮口や膣に過剰な緊張がかかっているような場合に無痛分娩を行うと、その緊張がふわっと和らいで分娩が急に進むことがあるという印象を持っています。

ということで、今回は自分をコントロールできないほどの痛みが分娩の早期に来てしまったこと、分娩の進みが芳しくない事、このままであれば疲労がただただ溜まっていくだけで悪循環を引き起こすことが予想されたことなどから、無痛分娩を行うこととしました。局所麻酔薬を投与してしばらくすると、さっきまでの痛みが嘘のように軽快していき、完全に効いた頃にはしっかり眠ることができるくらいになっていました。しかし、しばらくしても分娩は進まず、陣痛も弱くなっていったため、促進剤を使用しました。その後、陣痛の痛みはないものの徐々に子宮収縮は強くなっていきましたが、赤ちゃんの心音が不安定となり、このまま分娩が進まなければ帝王切開も視野に入れないといけないなと考えました。本人は眠っている中、旦那さんに現状と今後の展望を話した後、しばらく様子を見ていたら、急に分娩が進みだし、最終的には上手に出産に至りました。母児ともに健康で、毎回の事ながら、ホッとしました。

今まで私個人として、先輩や後輩、友人や職場の仲間本人やその奥様の妊娠・分娩管理を相当数受け持ちましたが、やっぱり、出産は母児の命がかかっていることもあり、無事に出産するまでは気が抜けません。常日頃から自分が立ち会うお産をいかに安全に快適に、そして感動的に立ち会うことができるか考えながらお産に向き合っていますが、いまだに未熟な部分もあり、発展途上でもあります。今回の職員の出産に関わるにあたり、改めて、お産の難しさ、命の大切さを再認識しました。

今後も皆様に安心してお産をしていただけるように、日々精進しつつ、さらなる成長ができるよう頑張りたいと思います。また、病院全体が一丸となって皆様の妊娠・出産を支えたいと思います。

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