選べる出産スタイル
当院の特徴1 無痛分娩

当院の特徴1
選べる出産スタイル

出産は人生で最も大きなイベントの一つです。
私たちは全ての妊婦さんにより良い出産方法を選択していただき、誠意をこめて対応してまいります。
出産方法には自然分娩や帝王切開分娩、無痛分娩など様々な方法があります。
いずれの出産方法を選んでも、安心して自分らしい理想のお産ができるようサポートしてまいります。

自然分娩

自然分娩

自然の力を最大限に引き出せるように。

医療介入のない自然の成り行きに任せた経腟分娩のことを、一般的に「自然分娩」と呼ぶことが多いです。しかし、病院や産院によっては、鉗子・吸引分娩、陣痛促進剤などを使用した場合の出産であっても、経腟分娩であれば「自然分娩」としているところもあります。明確な定義がされていないのが現状です。
当院では自然分娩をご希望された場合、お母さんの自主性を支持し、自然の力を最大限に引き出せるように寄り添いお手伝いいたします。また、不必要な医療介入は行いませんが、赤ちゃんの命の危険を察知した場合など、緊急事態が発生した場合には母児の安全を第一に考え医療介入を行います。

自然分娩
ソフロロジー

ソフロロジー

出産に対する不安や恐怖を和らげます。

ソフロロジー式分娩法とは、リラックスできる音楽を聴きながらエクササイズやイメージトレーニングをすることで、出産に対する不安や恐怖を和らげ、前向きな気持ちでお産ができるようにしていく分娩法です。
お産はリラックスが大切です。リラックスしながらのお産は気持ちを前向きにし、赤ちゃんに深い愛情が持てるようになります。
当院では朝にヨガをしながら音楽を聴いたり、自宅でイメージトレーニングができるようにCD付ガイドブックの販売をしています。また、助産師から丁寧な指導を受けることによって、一層お産に前向きに取り組むことができます。

ソフロロジー
帝王切開

帝王切開

迅速・安全な管理体制で

お腹を切って赤ちゃんを取り出す出産方法です。お母さんに何らかのご病気があり自然分娩できない場合や、逆子の場合、子宮を手術で治療したことがある場合、分娩がうまく進まない場合、赤ちゃんの状態が悪くすぐに出産しなければならない場合などに行います。
近年、出産年齢の高齢化や医学の進歩により妊娠が可能になった女性が増えたこともあって、帝王切開分娩の数は年々増加しています。
当院では、分娩室の隣に手術室を設け、迅速に帝王切開を行えるようにしております。また、手術の際の麻酔は可能な限り麻酔科医が立ち会い、安全に管理できるように努力しています。

無痛分娩

無痛分娩

1.無痛分娩に関する基本的な考え方

痛みの感じ方や痛みに対する耐性は、個人差が激しく、さまざまです。とりわけ陣痛のような強い痛みに対しては、妊婦さんによっては耐え難いものです。その痛みをただ我慢することは不合理と言えます。 当院では、陣痛が来た時に、ただ、我慢するのではなく、ソフロロジー法を用いた呼吸法の指導や、精神的支援、リラックス法に加えて、硬膜外麻酔による無痛分娩(和痛分娩)、傍子宮頸管ブロックや陰部神経ブロックなどの神経ブロック法、を行うことができます。 麻酔分娩の利点としては、陣痛の痛みを和らげることで、産後の体力が温存できたと感じる人が多いと言われています。

ただ、硬膜外麻酔による無痛分娩で、稀ですが重い症状として以下のような事例が報告されています。

  • 予期せず、脊髄くも膜下腔に麻酔薬が入ってしまい、重症の場合は呼吸ができなくなったり、意識を失ったりすることがある
  • 血液中の麻酔薬の濃度が高くなり、中毒症状が出ることがある
  • 麻酔の針の影響で強い頭痛が起き、場合によっては、処置が必要になることがある
  • 硬膜外腔や脊髄くも膜下腔に血の塊や膿がたまり、手術が必要になることがある。

また、傍子宮頸管ブロックや陰部神経ブロックなどの神経ブロック法による麻酔分娩についても、局所麻酔薬注入時の穿刺によって、局所麻酔中毒、痙攣、多量出血、血腫、感染、神経障害などを発生することがあります。
このような麻酔分娩の利点と欠点をよく理解した上で無痛分娩を希望していただきたいと思います。
時として、妊婦さん本人は無痛分娩を希望されているのに、ご家族のどなたがが無痛分娩を受けることに反対意見をもたれ、無痛分娩実施時に医師に反対意見を述べられることもございます。家族内で意思統一をして無痛分娩に臨んで頂きたく存じます。

2.インフォームド・コンセントの実施について

無痛分娩希望の患者さんは、当院で開催される無痛分娩クラスの受講が必ず必要です。
予約制です。HPの予約ページから受講予約をお願いしています。

3.無痛分娩の診療実績

当院では1999年11月10日に第1例目の硬膜外麻酔による無痛分娩を開始しました。
1999年以来、2017年までの19年間で総症例数は481件です。

年別症例数は以下に示すグラフのとおりです。縦軸は無痛分娩症例数で横軸は西暦です。
棒グラフの上にその年の症例数の数字を記しています。近年の無痛分娩の需要の高まりにより、症例数が急増しています。

硬膜外麻酔による
無痛分娩症例数の年次推移

硬膜外麻酔による無痛分娩症例数の年次推移

4.無痛分娩の説明文書

5.無痛分娩の標準的な方法

主に硬膜外麻酔による「硬膜外鎮痛法」という下半身の痛みを和らげるお産の方法をとっています。 完全な無痛ではなく、痛みの軽減が実際の目標です。分娩Ⅰ期はT10からL1の範囲をブロックし、分娩Ⅱ期はS2からS4の範囲をさらに遮断を試みます。 食事は絶食となります。水分摂取に関しては、清澄水であれば硬膜外無痛分娩中も摂取できます。点滴による十分な輸液負荷と抗生剤の予防投与を行い、局所麻酔薬を少量ずつ分割注入します。安全のため時間をかけて麻酔薬を投与しますので、麻酔効果の発現まで時間を要します。血圧測定と導尿を適宜行います。
麻酔薬の具体的な投与方法は、持続硬膜外注入法やPCEA法(患者が痛みを感じたら自分でボタンを押して薬を注入する方法)、PIEB法(一定時間毎に低濃度の麻酔薬をボーラス投与できるようにプログラムした特殊な輸液ポンプを用いて突発痛を防ぐ方法)を行って鎮痛します。

分娩に当たっては計画分娩を行っているため、自然陣痛が発来した場合は、硬膜外麻酔による無痛分娩を行っておりません。事前に入院日を決定し、硬膜外カテーテルを腰部に挿入した後、子宮頚部にサービカルバルーン(子宮頚管拡張器)を挿入し、陣痛促進剤を少量ずつ投与して分娩誘導しています。分娩誘導に際しては個人差があり、計画分娩の日から1週間たっても分娩にならず、挿入した硬膜外麻酔チューブを抜去して、退院して頂く事例もございます。肥満の方、非妊時より13㎏以上に体重増加のある方、硬膜外麻酔実施時に体重が70.0kg以上の方、腰部の皮膚に皮疹があり感染の危険がある方、出血傾向や血液凝固能異常がある方、血小板数が少ない方、脊椎に変形のある方、穿刺時にじっとしていることが難しく、体を動かされる方、その他医学的に硬膜外麻酔が禁忌である方は硬膜外麻酔による無痛分娩はできません。

傍子宮頸管ブロックや陰部神経ブロックなどの神経ブロック法による麻酔分娩については、通常、天ヶ瀬寛信医師のみが実施を担当しております。天ヶ瀬寛信医師が不在中は実施できません。

6.分娩に関連した急変時の体制

麻酔分娩のインシデント・アクシデント発生時の具体的な対応については院内無痛分娩マニュアル、無痛分娩看護マニュアルに基づいて対応する。 母体急変時の初期対応(J-CIMELS)を実施しつつ可及的速やかに連携施設へ母体搬送する。 新生児仮死の初期対応・新生児の急変時の初期対応(NCPR)を実施しつつ可及的速やかに連携施設に新生児搬送する。 以下のリストにある各病院の医療連携室から連携医療機関登録証を発行されています。院内に登録証を掲示しています。

  • 九州大学病院
  • 福岡大学病院
  • 福岡市立こども病院
  • 福岡県済生会福岡総合病院
  • 福岡徳洲会病院
  • 雪の聖母会 聖マリア病院
  • 独立行政法人国立病院機構 九州医療センター
  • 国家公務員共済組合連合会 浜の町病院
  • 日本赤十字社 福岡赤十字病院

7.危機対応シミュレーションの実施歴

2018.11.1に院内講習を開催しました。

院内研修会

  • 演題:「緊急搬送時の対応・緊急CS時の対応・無痛分娩時の局麻中毒の対応」
  • 開催日:2018年10月1日
  • 会場:あまがせ産婦人科 4階 パラダイスホール

8.無痛分娩麻酔管理者の資格要件、研修歴、無痛分娩実施歴、講習会受講歴

無痛分娩については、複数の死亡事案が発生したことを受け、厚生労働省より無痛分娩に関する通知が各都道府県衛生主管部(局)長宛に行われました。

・「無痛分娩の安全な提供体制の構築について」
(平成30年4月20日付け医政総発0420第3号・医政地発0420第1号厚生労働省医政局総務課長・地域医療計画課長連名通知)

無痛分娩に関する安全な人員の体制構築に関し、医院内で無痛分娩麻酔管理者等を定めることが求められており、ここに情報開示します。

無痛分娩麻酔管理者 
氏名 天ヶ瀬寛信

資格要件

  • 日本産科婦人科学会 専門医
  • 日本産科婦人科学会 指導医
  • 日本専門医機構 産婦人科専門医
  • NCPR2015(新生児蘇生法「専門コース」)修了

麻酔科研修歴

  • 研修施設:国立福岡中央病院麻酔科
  • 期間:1993年4月1日~1993年8月12日
  • 経験症例数:硬膜外麻酔 66例 / 全身麻酔 48例

帝王切開における
硬膜外麻酔実施歴・経験症例数

  • 実施施設:あまがせ産婦人科
  • 期間:1997年1月1日~2016年12月31日
  • 経験症例数:208例

硬膜外麻酔による
無痛分娩実施歴・経験症例数

  • 実施施設:あまがせ産婦人科
  • 期間:1999年11月10日~2016年12月31日
  • 経験症例数:151例

講習会受講歴

第8回福岡県医師会ACLS研修会
(日本救急医学会認定ICLSコース) 修了

  • 開催日:2011年2月6日
  • 開催会場:福岡県医師会館
  • 会長:福岡県医師会 会長 松田峻一良

第117回日本産科麻酔学会学術集会

  • 開催日:2013年11月30日
  • 開催会場:ステーションコンファレンス東京
  • 会長:北里大学医学部産科主任教授 北里大学病院長 海野信也先生

TOG実践セミナーin大阪2013
~母体救命実践講座
「母体死亡を防ぐために」

  • 開催日:2013年12月8日
  • 開催会場:大阪国際会議場
  • 講師:大阪府立母子センター 産科主任部長 光田信明先生
  • 講師:りんくう総合医療センター・泉州救命救急センター副院長
    救命救急センター所長長 松岡哲也先生
  • 実習:「母体急変時の初期対応」(京都プロトコール)

熊本産科麻酔セミナー

  • 開催日:2016年10月28日(金)18:30-
  • 開催会場:熊本大学医学部付属病院 山崎記念館
  • 講師:北里大学医学部 新世紀医療開発センター
    周生期麻酔・蘇生学 准教授 加藤里絵先生
  • 講師:順天堂大学医学部附属練馬病院 麻酔科 准教授 岡田尚子先生

第120回日本産科麻酔学会学術集会
「分娩周辺期の痛みを考える」

  • 開催日:2016年11月26日
  • 開催会場:都市センターホテル
  • 会長:順天堂大学 産婦人科教授 竹田省先生

9.麻酔担当医の研修歴、無痛分娩実施歴、講習会の受講歴

麻酔担当医 氏名 天ヶ瀬寛信

当院では、麻酔担当医の天ヶ瀬寛信医師以外に、複数の麻酔科標榜医が硬膜外針による穿刺術、硬膜外カテーテル挿入、麻酔薬のテスト注入を行います。 天ヶ瀬寛信医師の研修歴、無痛分娩実施歴、講習会の受講歴は8.無痛分娩麻酔管理者の資格要件、研修歴、無痛分娩実施歴、講習会受講歴の記載と同様です。

10.無痛分娩研修終了助産師の研修歴、無痛分娩実施歴、講習会の受講歴

中島和子

資格要件

  • NCPR2015(新生児蘇生法「専門コース」)修了
  • アドバンス助産師 
  • 助産実践能力習熟段階(クリニカルラダー)レベルⅢ認証取得

講習会受講歴

第8回福岡県医師会ACLS研修会
(日本救急医学会認定ICLSコース) 修了

  • 開催日:2011年2月6日
  • 開催会場:福岡県医師会館
  • 会長:福岡県医師会 会長 松田峻一良

第117回日本産科麻酔学会学術集会

  • 開催日:2013年11月30日
  • 開催会場:ステーションコンファレンス東京
  • 会長:北里大学医学部産科主任教授 北里大学病院長 海野信也先生

TOG実践セミナーin大阪2013
~母体救命実践講座
「母体死亡を防ぐために」

  • 開催日:2013年12月8日
  • 開催会場:大阪国際会議場
  • 講師:大阪府立母子センター 産科主任部長 光田信明先生
  • 講師:りんくう総合医療センター・泉州救命救急センター副院長
    救命救急センター所長長 松岡哲也先生
  • 実習:「母体急変時の初期対応」(京都プロトコール)

熊本産科麻酔セミナー

  • 開催日:2016年10月28日(金)18:30-
  • 開催会場:熊本大学医学部付属病院 山崎記念館
  • 講師:北里大学医学部 新世紀医療開発センター
    周生期麻酔・蘇生学 准教授 加藤里絵先生
  • 講師:順天堂大学医学部附属練馬病院 麻酔科 准教授 岡田尚子先生

硬膜外麻酔による
無痛分娩実施歴・経験症例数

  • 実施施設:あまがせ産婦人科
  • 期間:1999年11月10日~2016年12月31日
  • 100例以上の硬膜外麻酔による無痛分娩を経験した。硬膜外麻酔を施行した産婦とその家族に対し支援を行い、全身状態の把握と母子の安全確保、看護部内の助産師・看護師の指揮・指導、麻酔担当医への報告連絡相談を行った。

11.日本産婦人科医会の偶発事例報告事業・妊産婦死亡報告事業への参画状況

有り

12.ウェブサイトの更新日時

2018.11.8更新

あまがせ産婦人科
4つの特徴