2025.06.17 /
「リンゴ病」感染と胎児への影響について
伝染性紅斑の患者数が増えているとの報道があり、当院でも妊婦さんからのご相談が増えています。
伝染性紅斑は、「リンゴ病」と呼ばれる感染症です。両ほほがリンゴのよう に赤くなる発疹が出るため、「リンゴ病」と呼ばれています。
子供の病気と言われていますが大人がかかることがあります。大人は無症状のこともあります。
ヒトパルボウイルスB19による感染が原因です。
妊娠中に母体が感染した場合、20~30%程度の可能性で胎児に感染が起きます。
そしてその10%は胎児水腫を引き起こします。
胎児死亡は妊娠前期後期合わせて6%を占めます。胎児死亡のほとんどが妊娠20週以前に合併し、妊娠20週以降の場合はほとんど認められません。
もしご自分がリンゴ病になっているかも?と思ったときは事前にお電話でご相談ください。
他の妊婦に感染させない時期にお出でいただき、パルボウイルスB19採血検査や超音波検査で胎児水腫の有無を確認させていただきます。