「こころ」と「こころ」 ①

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入院中の患者さまをお世話する

ルームセクレタリー。

 

わたしたちが日々であう、こころとこころのお話。

それをちょっとご紹介。

 

ある日のこと。

あまがせ産婦人科の病棟ラウンジの椅子に

不安そうな表情の女性が、一人でおられました。

 

     「どうかしましたか?」

 

     「じつは、嫁が陣痛で入院したのです」 

 

救急車.png     「とても苦しんでいるので、なんとかしてやりたいのだけど。

      わたしは自分が帝王切開だったから、陣痛のときに

      どうしてやればいいのか、わからなくて・・・・・」  

 

なるほどな~~。

不安そうなお顔は、そういうわけか。

それにしても、なんて優しいお義母さん。

話しているうちに、しくしくと泣き始めてしまいました。

 

     「なにもしてあげなくても、大丈夫。

     本当の娘のように、心配してくれるだけで

     お嫁さんはどんなに嬉しいか!」

 

お義母さんは、それを聞いて

少し安心されたような顔を、してくださいました。

 

その日、お嫁さんは無事に出産。

翌日、お部屋へお祝いへいき、昨日のことを話しました。

 

すると、今度はお嫁さんが、しくしくと泣き始めたのです!

 

    「じつは義理の母とは、うまくいっていないと

    思い込んでいました。

    まさか、母がわたしのことをそんなふうに

    心配してくれていたなんて」

ハート.pngほんとうに、人の「こころ」と「こころ」って

すれ違いやすいのですね。

 

でも、こんな偶然で、また結ばれることも。

 

5日後、退院するお嫁さんに、手作りのカードを渡しました。

それは、お嫁さんとお義母さんと赤ちゃんが並んだカード。

 

    「時間がたてば、またケンカすることもあるでしょう。

     そんなときは、このカードをみて

     あたたかい気持ちを思い出してくださいね」

 

お嫁さんはすてきな笑顔で、いってくださいました。

    

       「ほんとうに、ありがとう」

家族.pngあー、こんな日は、とってもすばらしい日。

いつもは、ちょっとしんどい階段の上り下りだって

スキップがでちゃいます。

 

感動と幸せをわけてくださったすてきなお二人に

ルームセクレタリーからも、感謝!!

 

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このブログ記事について

このページは、ROOMが2010年2月26日 18:09に書いたブログ記事です。

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